「Kindleで読んだ」「Kindle版もあります」――よく見かける言葉なのに、Kindleが本のことなのか、機械のことなのか、サービスのことなのか、はっきり説明できずにいませんか?
この記事では、Kindleという言葉が指す3つの意味(Kindle本・Kindle端末・読み放題)と、それぞれにかかるお金、始め方を解説します。
読み終わるころには、自分に必要なのは「無料アプリだけ」なのか「端末も買うべき」なのかを決められるようになります。
電子書籍そのものが初めての人は、先に電子書籍の始め方|端末・ストア選びから最初の1冊まで5ステップを読むと全体の流れがつかめます。
Kindleとは、Amazonの電子書籍サービス全体の名前

Kindle(キンドル)は、Amazonが提供する電子書籍の「本」「端末」「読み放題サービス」をまとめた呼び名です。
文脈によって指すものが変わるので、まず3つに分けて整理します。
| 呼び方 | 指しているもの | かかるお金 | 必要なもの |
|---|---|---|---|
| Kindle本(Kindle版) | Amazonで買う電子書籍そのもの | 1冊ごとの本代(無料本も多い) | Amazonアカウントと無料のKindleアプリ |
| Kindle端末 | 読書専用の電子ペーパー端末 | 本体代(数万円) | なくても本は読める |
| Kindle Unlimited | 月額制の読み放題サービス | 月額980円(執筆時点) | Amazonアカウント |
「Kindleで本を読む」と言うとき、多くの人はスマホのKindleアプリでKindle本を読んでいます。
本を読むだけなら端末は不要で、スマホやパソコンの無料アプリで始められます。
この3つの関係は、「Kindle本」という商品があり、それを読む道具として「アプリ」か「Kindle端末」を選び、たくさん読む人向けに「Kindle Unlimited」という定額プランがある、と考えると分かりやすいです。
3つの種類と現行モデルを一覧で見たいときはKindleの種類まとめ|本・端末・読み放題の違いと現行モデル一覧をご覧ください。
Kindle本(Kindle版)とは:Amazonで買う電子書籍

紙の本との違い
Amazonで本を探すと、「単行本」「文庫」と並んで「Kindle版」という選択肢が出てきます。
これがKindle本で、中身は紙の本と同じですが、データとして届くのが違いです。

買った瞬間にダウンロードが始まり、数秒後には読み始められます。
本棚が要らず、何百冊買ってもスマホの重さは変わりません。
価格は紙より安いことが多く、セールや割引クーポンも頻繁に出ます。
一方で、人に貸すことも、読み終わって中古で売ることもできません。
読める端末:スマホ・タブレット・PC・ブラウザ・Kindle端末
Kindle本は、Amazonアカウントでログインした端末ならどれでも読めます。
- スマホ・タブレット:iPhone、iPad、Android向けの無料アプリ「Kindle」
- パソコン:WindowsとMac向けの無料アプリ「Kindle for PC」「Kindle for Mac」
- ブラウザ:アプリを入れずにブラウザで読める「Kindle for Web」
- Kindle端末:読書専用の電子ペーパー端末
読んだ位置やハイライトは同じアカウントの端末どうしで同期されるので、通勤中はスマホ、家ではタブレットと切り替えても続きから読めます。
Kindle本の買い方の注意(iPhoneアプリ内では買えない)
iPhone・iPadのKindleアプリには購入ボタンがありません。
Appleのアプリ内課金のルールを避けるための仕様で、買うときはSafariなどのブラウザでAmazonを開いて「Kindle版」を購入します。
買った本はアプリを開けば自動でライブラリに並ぶので、「買うのはブラウザ、読むのはアプリ」と覚えておけば迷いません。
Androidのアプリも同じ流れにしておくと確実です。
Kindle端末とは:読書専用の電子ペーパー端末

スマホと何が違うか
Kindle端末は、Amazonが作っている読書専用の機械です。
画面に「E Ink(電子ペーパー)」を使っているのが最大の特徴で、紙に印刷したような見え方になります。
スマホと比べたときの違いは3つです。
- 目が疲れにくい:バックライトで光る液晶と違い、紙と同じように周りの光を反射して見せる方式。
フロントライトは付いているので暗い場所でも読める
- 電池が長持ち:1回の充電で数週間使える。
読書中はほとんど電池を使わない
- 通知が来ない:本を読む以外のことができないので、SNSやメッセージに気を取られない

弱点は、白黒表示のモデルが主流でカラー漫画や雑誌には向きにくいこと、動画やWebサイトは見られないこと、そしてKindle本しか読めないことです。
楽天Koboなど他のストアの本は開けません。
現行モデルの一覧
執筆時点のKindle端末は、大きく5つのシリーズに分かれます。
| シリーズ | 画面 | 特徴 |
|---|---|---|
| Kindle(無印) | 6インチ | いちばん小さく軽い入門機。防水なし |
| Kindle Paperwhite | 7インチ | 定番モデル。防水対応でお風呂でも読める |
| Kindle Colorsoft | 7インチ | カラー表示に対応。漫画・雑誌向き。防水対応 |
| Kindle Scribe | 11インチ | ペンで手書きメモができる大型モデル。防水非対応 |
| キッズモデル | 6〜7インチ | カバーとキッズ向け読み放題が付いた子ども用 |
迷ったらPaperwhiteを選べば困りません。
各モデルの細かい違いと世代の見分け方は、別の記事で一覧にします。
Fireタブレットとの違い
Amazonには「Fireタブレット」という別の端末もあり、以前は「Kindle Fire」と呼ばれていたので混同されがちです。
Fireタブレットは液晶画面の普通のタブレットで、動画もブラウザもアプリも使えます。
Kindle本も読めますが、目への負担や電池持ちはスマホと同じです。
読書に集中したいならKindle端末、動画も見たいならFireタブレット、という住み分けです。
端末ごとの違いを表で比べたいときはKindleの違い早見表|無印・Paperwhite・Colorsoft・Scribe比較にまとめています。
あわせて読みたい:電子書籍とは?仕組みと読み方、紙の本との違いを初心者向けに解説
Kindle Unlimited・Prime Readingとは:読み放題の2つ

Kindle Unlimited
Kindle Unlimitedは、月額980円(執筆時点)で対象の本が読み放題になるサービスです。
和書・洋書・漫画・雑誌を合わせて数百万冊が対象で、初めての人は30日間の無料体験が使えます。
同時に手元に置けるのは20冊までで、上限に達したら読み終えた本を返却すれば新しい本を追加できます。
解約すると対象の本は読めなくなりますが、別に買った本はそのまま残ります。
Prime Reading
Prime Readingは、Amazonプライム会員なら追加料金なしで使える読み放題です。
対象は1,000冊ほどとKindle Unlimitedよりかなり少なく、「プライム会員のおまけ」という位置づけです。
すでにプライム会員なら、まずPrime Readingで読み放題の使い勝手を試してみるとよいです。
どっちを選ぶか
月に2〜3冊以上読むならKindle Unlimited、たまにしか読まないならPrime Readingか買い切りで十分です。
対象の本はどちらも入れ替わるので、読みたい本が対象かどうかは加入前にストアで「Kindle Unlimited対象」の表示を確認してください。
Kindleのメリット・デメリット

メリット
- 品ぞろえが電子書籍ストアの中で最大級で、新刊も発売日に読める
- 日替わり・月替わりのセールが多く、紙より安く買えることが多い
- 辞書・ハイライト・メモ・全文検索が使え、勉強や仕事の本と相性がいい
- スマホ・パソコン・端末のどれで読んでも続きが同期される
デメリット
- 買った本を人に貸したり、中古で売ったりできない
- Kindleで出ていない本は読めない(電子化されていない本もまだ多い)
- Amazonのサービスに依存するので、アカウントが使えなくなると本も開けなくなる
- iPhoneのアプリ内では買えないなど、最初は操作に戸惑いやすい
デメリットの多くは「電子書籍全般」に共通するもので、Kindleだけの弱点はそれほどありません。
Kindleの始め方

端末を買わなくても、次の3ステップで今日から始められます。
- スマホにKindleアプリを入れる(App StoreまたはGoogle Playで「Kindle」と検索)
- Amazonアカウントでログインする(買い物で使っているアカウントがそのまま使える)
- ブラウザでAmazonを開き、「Kindle 無料」で検索して0円の本を1冊購入する。
アプリを開くとライブラリに並ぶ

無料本で読み心地を試し、気に入ったら有料の本やKindle Unlimitedに進めば失敗がありません。
端末は、スマホで読む時間が増えてきてから考えれば十分です。
よくある質問

Kindleは無料で使えますか?
アプリは無料で、0円の本も多数あります。
お金がかかるのは、有料の本を買ったとき、Kindle Unlimitedに加入したとき、Kindle端末を買ったときの3つだけです。
無料本と無料体験だけで数か月楽しむこともできます。
Amazonアカウントは必要ですか?
必要です。
Kindle本の購入も読み放題もAmazonアカウントにひもづきます。
普段Amazonで買い物をしているアカウントをそのまま使えるので、新しく作る必要はありません。
家族でアカウントを共用すると購入履歴が見えてしまうので、別々に読みたい場合はアカウントを分けるのが無難です。
Kindle端末がなくてもKindle本は読めますか?
読めます。
スマホ、タブレット、パソコン、ブラウザのどれでも読めるので、端末は「あると快適」なものであって必須ではありません。
Kindle端末を買う人の多くは、スマホで読んでいて目の疲れや電池持ちが気になってきた人です。
Kindle版と単行本ではどちらが安いですか?
多くの場合、Kindle版のほうが1〜2割ほど安く設定されています。
さらにセールやポイント還元が重なると半額以下になることもあります。
ただし新刊や一部の出版社の本は紙と同じ価格のこともあるので、商品ページで両方の価格を見比べてから買ってください。
買ったKindle本はいつまで読めますか?
期限はなく、Amazonアカウントが有効な限り読めます。
端末やスマホを買い替えても、同じアカウントでログインすれば本はすべて戻ってきます。
ただし、出版社の都合でストアから本が消えることがまれにあります。
その場合も、すでに買った本はライブラリに残るのが基本です。
Kindleと楽天Koboはどう違いますか?
仕組みはほぼ同じで、違いは「どちらのポイントを貯めているか」と「品ぞろえ」です。
Amazonをよく使うならKindle、楽天市場をよく使うなら楽天Koboのほうがポイント面で得になります。
本の数と無料本・セールの多さではKindleが一歩リードしています。
両方の端末があるので、端末で選ぶ必要はありません。
まとめ

| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| Kindleとは | Amazonの電子書籍サービス全体の名前。本・端末・読み放題の3つを指す |
| 端末は必要? | 不要。スマホ・パソコンの無料アプリで読める |
| お金はかかる? | アプリは無料。本代・読み放題の月額・端末代だけ |
| 読み放題は? | Kindle Unlimited(月額制)とPrime Reading(プライム特典)の2つ |
| 始め方 | アプリを入れる → Amazonアカウントでログイン → 無料本を1冊 |
Kindleは「Amazonで本を買って、好きな道具で読む」というシンプルな仕組みです。
まずは無料アプリと0円の本で、読み心地を確かめるところから始めてみてください。

