買いためた電子書籍のストアが、ある日「サービス終了のお知らせ」を出したら本はどうなるのか。
電子書籍のサービス終了が不安で、買うのをためらっていませんか?
この記事では、電子書籍ストアがサービス終了したときに買った本がどうなるのか、過去に終了したストアが実際にどう対応したのか、そしてリスクを減らす選び方を解説します。
読み終えると、「どのストアなら安心して買い続けられるか」を自分で判断できるようになります。
電子書籍の仕組みそのものは電子書籍とは?仕組みと読み方、紙の本との違いを初心者向けに解説で説明しています。
電子書籍はサービス終了すると読めなくなる可能性がある

電子書籍ストアがサービス終了すると、原則としてそのストアで買った本は読めなくなります。
ただし、過去に終了した国内のストアの多くは、他社への引き継ぎやポイントでの返金など、何らかの救済をしています。
読めなくなる理由は、電子書籍が「本のデータ」ではなく「そのストアのアプリで読む権利」だからです。
アプリやサーバーが止まれば、権利の行使先がなくなります。
とはいえ、大手ストアが何の補償もなく終了した例はほぼありません。
実際にどう対応されたかを見ておくと、不安の大きさは変わります。
過去にサービス終了した電子書籍ストアの対応

国内では2010年代に、参入した電子書籍ストアが相次いで撤退しました。
対応は大きく3つに分かれます。
他のストアに引き継いだ例
TSUTAYAの電子書籍ストア「TSUTAYA.com eBOOKs」が終了したときは、購入済みの本をBookLiveで読めるように引き継ぐ対応が取られました。
ユーザーは移行先のアカウントをひもづければ、本をそのまま読み続けられました。
ポイントや金券で返金した例
引き継ぎ先がない場合は、購入額に応じたポイントや金券で返金する対応が取られました。
楽天の旧ストア「Raboo」が終了したときは、楽天ポイントでの補償が行われています。
本そのものは読めなくなりますが、払ったお金は戻ってきます。
期限までにダウンロードすれば読める例
終了までにダウンロードしておけば、その端末では引き続き読めるという対応もありました。
ただし、端末を変えると読めなくなるので、実質的には「猶予」に近い措置です。
共通するのは、「終了のお知らせが出たら、期限までに手続きをしないと補償を受けられない」ことです。
登録したメールアドレスを放置していると、お知らせ自体に気づけません。
サービス終了のリスクを減らす3つの選び方

1. 大手のストアで買う
Kindle(Amazon)、楽天Kobo、ebookjapan(LINEヤフー)、コミックシーモア(NTTソルマーレ)、BookLive(凸版印刷系)は、運営会社の規模が大きく、電子書籍が本業の一部として定着しています。
終了したストアの多くは、電子書籍が本業ではない会社の参入でした。
2. ストアを1〜2つに絞る
複数のストアに本を分散させると、終了のお知らせを見落とすリスクも分散して増えます。
買うストアを決めておけば、万一のときも手続きは1回で済みます。
3. 登録メールを受け取れる状態にしておく
終了のお知らせはメールで届きます。
ストアに登録したアドレスが古い携帯キャリアのメールのままだったり、通知をすべてオフにしていたりすると、期限を過ぎてから気づくことになります。
年に一度は、ストアの登録情報を見直してください。
4. ずっと手元に置きたい本は紙で買う
何度も読み返す本、人に貸したい本、記念に残したい本は紙で買っておくと、ストアの事情に左右されません。
読んだら終わりの本を電子、残したい本を紙、という使い分けがいちばん現実的です。

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買い切りと読み放題で、終了時の扱いは違う

同じストアでも、買い切りで買った本と、読み放題で借りている本では、終了時の扱いが変わります。
買い切りの本は「購入した権利」なので、引き継ぎや返金の対象になります。
過去の終了事例で補償されたのも、基本的に買い切りの本です。
読み放題の本は借りている状態なので、サービスが終われば読めなくなるだけで、返金も引き継ぎもありません。
読み放題で出会って気に入った本は、買い直すか紙で持っておくと、サービスの都合に左右されません。
ポイントやコインを先に買う仕組みのストアでは、未使用のポイントの扱いも確認が必要です。
終了時に返金されるのが一般的ですが、有効期限との兼ね合いで受け取れないこともあります。
サービス終了のお知らせが来たらやること

- お知らせの「終了日」と「手続きの期限」を確認する
- 引き継ぎ先のストアがあれば、案内どおりにアカウントをひもづける
- 返金対応なら、ポイントの受け取り手続きをする
- ダウンロードで読める措置なら、読みたい本を期限までに端末に入れる

期限を過ぎると、どの対応も受けられなくなるのが普通です。
お知らせを見たら、その日のうちに手続きだけ済ませてください。
Kindleや楽天Koboは大丈夫?

執筆時点で、Kindleと楽天Koboに終了の予定はありません。
どちらも運営会社の主力サービスの一つで、利用者数も国内最大級です。
ただし「絶対に終わらない」とは誰にも言えません。
だからこそ、上で挙げた3つの選び方で、万一のときの被害を小さくしておくのが現実的な対策です。

よくある質問

サービス終了したら、買った本のお金は返ってきますか?
ストアによります。
過去の例では、ポイントや金券での返金、他ストアへの引き継ぎ、ダウンロード猶予のいずれかが取られました。
返金の義務が法律で決まっているわけではないので、ストアの案内に従うしかありません。
ダウンロードしておけば、終了後も読めますか?
終了後もダウンロード済みの本を開けるようにするストアと、アプリごと使えなくするストアがあります。
「ダウンロードしてあれば安心」とは限らないので、お知らせの内容を確認してください。
本のデータを自分で保存しておくことはできますか?
ほとんどの電子書籍には複製を防ぐ仕組み(DRM)がかかっていて、ストアのアプリ以外で開ける形で保存することはできません。
技術的に解除する行為は利用規約に反し、法的にも問題があるのでおすすめしません。
読み放題サービスの終了はどうなりますか?
読み放題は「借りている」状態なので、終了すれば単純に読めなくなります。
買い切りの本と違って返金の対象にもなりません。
読み放題で気に入った本は、買い直すか紙で持つのが確実です。
小さいストアで買うのはやめたほうがいいですか?
専門ジャンルに強い小さなストアもあるので、一概には言えません。
ただし、大きな金額を継続して使うなら、大手を主にして、小さいストアは無料本や特定の作品だけに使うほうが安全です。
紙の本なら安心ですか?
紙は物として手元に残るので、ストアの事情には左右されません。
その代わり、場所を取り、災害や劣化で失うリスクはあります。
電子と紙のどちらにも弱点があるので、本の性質で使い分けるのが現実的です。
まとめ

| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 終了したら本は? | 原則読めなくなる。過去の例では引き継ぎ・返金・ダウンロード猶予のいずれかで対応 |
| リスクを減らすには | 大手で買う/ストアを絞る/残したい本は紙 |
| お知らせが来たら | 期限を確認してその日のうちに手続き |
サービス終了は電子書籍の避けられない弱点ですが、大手に絞って買い、メールを受け取れる状態にしておけば、実際に困る場面はかなり減らせます。
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